読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

keima's caprice diary

気付いたことをメモのように綴ります。なるべく義務っぽくならないように気まぐれに記録します。

ラスキの他元的国家論

国家は多くの社会集団の一つに過ぎないとする立場。

国家の絶対性を否定し、社会集団の政治的自立を擁護した。

…20C初頭のイギリスの哲学者H.ラスキは労働組合など多様な社会集団の台頭を背景に、国家も多用な社会集団の一つに過ぎないとする「多元的国家論」を提唱した。それは、国家の絶対性を主張するヘーゲルどの「一元的国家論」を批判するものだった。その論点は以下の二つ。

①国家と集団の類似性:あらゆる社会集団は、リーダーやルールを持ち、そのメンバーに対して集団に対する忠誠を求める。

…いくつもの社会集団に所属するようになった現代人は、国家に対してではなく、労働組合、企業、学校、教会などの社会集団に忠誠を尽くしても良い。その点では、国家も所詮は一つの社会集団に過ぎない。

②国家独自の機能:国家だけが持つ機能は、各種の集団の紛争などを調停し、各社会集団が活動しやすくすること。

…ただ、この機能は国家の優位性を示すものではない。

尚、第二次世界大戦が迫るにつれて、ラスキはその思想を修正し、国家権力の強大さを指摘するようになる。そして最終的にはマルクス主義的な階級国家論を主張するようになった。

①征服国家説→国家は征服民族が被征服民族を支配する為に発展したとする説。グンプロビッツ等が提唱した。

②家族国家説→国家は家族が連合または拡大して成立したとする説。メインが提唱。

③王権神授説→絶対王政の思想基盤で、国家は神から授けられたとする。フィルマーが提唱。

④階級国家説→国家は支配階級が下層階級を支配するが為の装置であるとする思想。なので、プロレタリアート(労働者)革命後、国家は消滅すべきだとした。マルクスエンゲルスが提唱。

keyword:ラスキ⇒他元的国家論⇒①②